2021年2月、当時高校生3年生だった僕が日本を自転車で一周するまでの全てを5年経ったいま、唐突にまとめました。
高校3年の卒業までの休み期間、地元の友達の中村と小竹と僕の3人は、お金がなかったが卒業旅行に行きたかった。「千葉から京都までママチャリで行こうぜ」誰かがノリで言った。正直みんな本当に行くのか、行けるのか不安だったと思う。お互いにビビってると思われたくない。その結果誰も引くに引けず行くことになった。
2万円のテントを1つ買いそこに3人でギチギチに詰めて入って野宿する作戦を立てた。事前に家の庭で野宿の練習もした。テントの紐が切れてテントが立たなくなった。店に行ったら交換してもらえた。出発前に練習しておいて良かった。今振り返ると庭で野宿の練習は可愛らしい。当時は全てが新しく、不安だが楽しくてしょうがなかった。


1日目
小竹家に3人で泊まり、朝4時に君津市を出発。向かうは金谷港。フェリーで横須賀まで行く。2月の朝は凍えるほど寒かった。
横須賀から相模湾を突っ走る。風は寒かっただろうがそんな記憶は1ミリもない。天気が良くて気持ちが良かった。

15:00箱根に到着。箱根の山がどれだけキツイか知らず僕たちはそのまま突っ込んだ。いくら登っても終わりが見えない、みるみる周りが暗くなる。野営地も見つからないまま永遠に上り続ける。まさかの雪が降ってきて絶望的な状況、今夜大雨が降る予報。最低でも芦ノ湖までつかなければ、店すらない。ノンストップで上り続けること2時間小竹がダウン。引き返すわけにもいかず小竹の荷物を持ち雪の中進む。ポツンとあるカフェを発見した俺らは大喜びした。ここで一度休憩するため、店まで行くと閉まっていた。仕方なく駐車場で座って休憩していたら、店の店主が出てきて事情を聞いてお茶と餅をご馳走してくれた。人生で一番おいしかった。「甘酒茶屋さん」感謝しきれない。今でも鮮明に覚えている。

そこから2時間芦ノ湖に到着。大雨。張り切っていたが野宿は諦め宿を探す。2021年はコロナ禍、ホテル探しも難航した。ここも1件チェックインでき3人1部屋ぎゅうぎゅうで宿泊。振り返っても僕の旅人生の中でハードな瞬間だった。
2日目
箱根から富士山を眺めながら1号線を突っ走る。海から来る逆風でなかなか自転車が進まない。70キロほどと走ったところで小竹のチャリがパンク。自分では修理できずチャリ屋に駆け込む。近くに自転車屋があって良かった。近くのスーパー銭湯へ行き閉店まで休憩スペースで休み、静岡清水区あたりの公園で野宿。クソ寒かった、疲れすぎて爆睡。

3日目
今日も朝からチャリを漕ぐ、当時の僕たちはTik Tokで旅の様子をUPしていた。投稿を見た人が駆けつけてくれてお菓子をくれた。ファンを獲得した。中村の膝に水が溜まる一気にペースダウン。ゼンリーを使い各々のペースで進む。今日は愛知県の豊橋市まで走れた。小竹が野宿にゴネてホテルに泊まる。中村と僕はスーパー銭湯から公園で野宿。
4日目
朝飯はマックもしくは、すき家が定番になった。今日もひたすら走る。名古屋に入りテンションが上がる。名古屋城に寄ってみたりして旅行気分を味わう。誰も城に興味があるわけではないので、すぐチャリに乗る。夕方、岐阜に入って雨が降ってくる、野宿できずホテルを探すが良いところが見つからない。大垣まで行き快活クラブを発見、高校生料金で8時間1250円で泊まれた。安すぎた。野宿がバカらしく思えた。

5日目
朝から雨だが出発する、目標の京都まであと少し。関ヶ原を抜けたあたりで僕のタイヤがパンクする。自転車屋まで距離があり、ベコベコのまましばらく走るが全く進まない。しばらくして前輪もパンクした。自転車屋で修理してもらい京都の山科まで入る。京都駅周辺に宿を取りそこを目標に進む。山科を過ぎたあたりで僕の自転車がまたパンク、気合いで走り抜けゴールの京都駅到着。
5日間で600キロ近く漕ぎ、特に観光もせず走り抜けた、これは旅行ではなく旅であった。僕の人生初旅がここからスタートした。
翌日1日観光して夜行バスで帰った。7時間も座れて1人2700円だった。
この1ヶ月後。福島から千葉までクロスバイクで旅してた。


